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ダイヤモンドの基礎知識
採掘から市場にでるまで
ダイヤモンドの産地と採掘
ダイヤモンドは、地表下100から200キロメートルで、高温や高圧が加わり形成されます。
その後、他の岩やキンバーライトという母岩と共に、火山活動等によって地表近くまで運ばれてきます。
専門家の推測では、ダイヤモンドの鉱床として最古のものと思われるものが初めて地表に運ばれたのは約25億年前と推測され、現在の鉱床はほとんどが約5000万年前のものと言われています。
最初にダイヤモンドが産出されたのは、インドです。
その後1730年代にブラジルに産地が発見されましたが、1860年代には早くも枯渇しはじめました。それに代わって同じ頃、南アフリカに新たな産地が発見されました。その後も各地で産出され、今ではロシア、ボツワナ、コンゴ、オーストラリア、南アフリカ、カナダといった国々で、世界中のダイヤモンドの90%を産出しています。
ダイヤモンドの産出地には大きく分けて、パイプ鉱床と漂砂鉱床の2種類があります。
パイプ鉱床とは、地表近くに押し上げられた火山の鉱中(パイプ)から、キンバーライトという母岩を採掘し、砕いた中からダイヤモンドを取り出すというものです。その代表的なものは、南アフリカの有名な鉱山やシベリアの鉱区があります。
漂砂鉱床とは、地上の噴出したダイヤモンドを含む火山床が、何百万年もの浸食によって河川へ流され、流域の河床の穴等に跡して創り出されたものです。
最も流出量の多い漂砂鉱床は、南アフリカから流れるオレンジ河の河口にあたる南西アフリカの海岸にあります。
ここで採取された原石はパイプ鉱床のものに比べて宝石用品質のものが多くとれます。
世界のダイヤモンド産出地域

ダイヤモンドの流通経路
かつて、世界に流通するダイヤモンド原石の約85%は、ユダヤ資本のシンジゲートであるデ・ビアス社の手によるものでした。
その後、ソビエト連邦の崩壊や各国のダイヤモンド鉱山の採掘原石取引先との過当競争から、支配力は約40%前後まで低下しましたが、今も尚、ダイヤ流通の中心であることに変わりはありません。
ダイヤモンドが採掘されてから消費者の手にわたるまでの流れと世界のダイヤ産出地域を下図に示します。


紛争ダイヤモンド
紛争ダイヤモンドとは、シエラレオネなど内戦地域で産出されるダイヤモンドをはじめとした宝石類のうち、紛争当事者の資金源となっているものをいいます。
冷戦時代は東西両陣営が自陣営の味方となる反政府組織に武器を無償供与していたためにこのような問題は起こりませんでした。しかし、冷戦終結後、反政府組織は武器を武器商人から有償で買い取らなければならなくなったため、ダイヤなどの宝石産出国の反政府組織は宝石鉱山を占領・制圧して宝石を採掘して売るようになりました。
このようなダイヤモンドの流通を防止するために、2000年5月にキンバリー・プロセスが制定されました。ダイヤモンドを購入する人が、そのダイヤモンドが紛争、暴力に加担していないものかを確かめることができる方法であり、紛争地域からのダイヤモンド原石の取引を停止できる制度です。2000年7月世界ダイヤモンド会議 (World Diamond Congress) が開催され、紛争ダイヤモンド取引を行ったとされるすべての個人を、世界に24ある世界ダイヤモンド取引所連盟 (World Federation of Diamond Bourses) のダイヤモンド取引所から締め出すことになりました。
そして2002年7月には、国連によって採択され、ダイヤモンドの不正取引を阻止するために、現在、アフリカやヨーロッパ連合(EU)などの計47か国・地域が参加しています。